美嶋丸便り

 

この船の模型は、私が19歳で乗船していた時の底引き網漁船です。

我が家は、先祖代々漁業に営んでいました。

小さい頃から、船主で育った私は 高校は水産高校に進学し卒業後、漁師となりました。

この漁船に乗船し約2か月後、大型貨物に衝突され 夜中23時に 島根県日御碕沖で沈没しました。

沈没後、約2時間半 日本海を船員9名が、生死を漂って怖い経験を致しました。

この経験後、15年間は違う漁船に乗船し漁師を、その後 20年間 海洋土木会社(海上全般工事)に勤務をしましたが、

両親の介護の関係で、会社を退職をさせて頂きました。

私の父親は、常々 「先祖が続けて来た漁業は出来ないのか!?」と、言い続けて他界しましたが、

海洋土木会社に勤務していた頃、現場監督をしていた私は 【子供の頃とは海がおかしい!!】と思い

養殖業を営む決心をし、親父が言っていた 先祖から受け継いだ『美嶋丸』の名を残す事に決めました。

この模型は、沈没した美嶋丸の造船設計図面を基に、造船所の職人さんが制作してくれました。

今は小型ですが、この船外機船で養殖業を頑張っております。(^^)v